名前:まつまる
仕事:法人担当
出身:東京都
好きなこと:猫、読書、美術鑑賞
ひとこと:得意なカードゲームは神経衰弱です
朝晩冷え込むようになって、冬の気配を間近に感じますが、皆さまお変わりないでしょうか?
秋から冬になるこの時期に、いつも読みたくなる本があります。それは、梨木香歩さんのエッセイ『エストニア紀行-森の苔・庭の木漏れ日・海の葦-』です。梨木さんの名前は、代表作である『西の魔女が死んだ』など、小説の分野でご存知の方も多いと思いますが、エッセイもおもしろく、興味深いものが多いのでおすすめです。
↑読み返しすぎてボロボロになっている……
『エストニア紀行』で梨木さんは、コウノトリの足跡を追いかけながら、エストニア各地を訪れます。歴史の残る市街地だったり、不思議な古城ホテルだったり、素朴な暮らしの残る島だったり、朝露の森だったり……。歩いて、車で、時にはカヌーで、梨木さんはエストニアを進んでいきます。エッセイではありますが、小説のような展開があったり、歴史書のように知識を深める文があったり、読んでいて飽きることがありません。たった9日間の旅の紀行文でありながらも、日本から遠く離れたエストニアの地について、思いを馳せることのできる一冊です。
果たして梨木さんはコウノトリに出会えたのか、皆さんもぜひ一読して確かめてみてください。
これからどんどん寒くなっていきますが、Teriorではキャンドルの入荷も予定しています。寒い季節の読書時間に優しい明かりはいかがでしょうか?外苑前のショールームでお待ちしております。
また次回お会いしましょう!
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